2015年09月12日

「踊る埴輪」さん

朝晩はかなり涼しくなってきましたね…。

8月のイベント(コミティア)の際は
久々に夜行バスで東京に行きました。
博物館などに行きたかったので前日入りです。

早朝に東京駅についてしまったため、
博物館が開く時間まで
上野公園の不忍池で蓮を見ることに。
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蓮池が広い!
8月末でしたが、たくさん咲いてました。
8月中旬くらいなら、もっと綺麗だっただろうなあ(^ ^)
霧雨が降っていたのも風情がありました。

蓮を観察するための歩道みたいなのがあって、
そこを歩くと周り中を蓮に囲まれます。
そこだけだと「極楽浄土や〜」て感じなんですが
背景にそびえたつ高層ビル群が現実に引き戻してくれます…。
ビルが写らないように、
弁天堂だけ写るように写真を撮るのが大変でした↑




その後、9時半になったので東京国立博物館へ。
平成館考古展示室はリニューアル工事中で、
ほとんどの埴輪は見られないんですが
今回の目的はそれではなく…

「踊る埴輪」です!!


…なんと、
私は東京国立博物館には今まで何度も来ていると言うのに…
平成館の考古展示室はいつも見ているのに…

本館に展示される「踊る埴輪」を
今まで見たことがなかったのですよ!!
(※「踊る埴輪」は常時展示されているわけではないです)

埴輪好きでありながら、このていたらく…!


出土地の埼玉県江南町(現・熊谷市)にある
「踊る埴輪」の銅像?のほうなら
2回ぐらい見に行ったことがあったりするのに…
  ↓
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道路の脇に立ってて、
何故か金色と銀色に塗られてるんですよね…。
見に行ったのはかなり前なので
いまはどんなお姿か分かりませんが。
これを見に行ったので原物も見た気持ちになっていたのだろうか。
出土地の像のほうばかり見に行くという私の熱意とは…


まあそれはともかく、
東博の本館は展示替えが多いようなので、
見に行く場合は事前にHPで確認するのが必須です!
運良く、「踊る埴輪」は
ギリギリ8月30日までは本館に展示されているということだったので
これは是非とも行かねば!となったのであります。
(現在は展示期間終了してるみたいですね)



本館2階の「日本美術のあけぼの」コーナーに入ると、
すぐに「踊る男女の埴輪」がいらっしゃいました。




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か、か、か……

かーわーいーいー!!!!!


もう…叫んだね!(心の中で)

ガラス越しなので写真が上手く撮れなくて…
とても可愛さが伝えられてません。

思ったよりも小さいなと思いましたが
よく考えると埼玉にあった像が大きかったんですね。

しかしやっぱり本物は違いますね…!
正直こんなに可愛いとは思ってませんでしたすみませんでした…
って、心の中で30回くらい謝りましたわ…。
鼻血が出ないように、無意識に鼻を押さえて見てました(怖)

踊る埴輪は、大きい方が男で小さい方が女と思われがちですが
博物館としては真逆の解釈のようですね。
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小さい方が美豆良がある=男。
大きい方が女。

身分は農夫であるとも言われますが
そもそも、片手を上げているのは踊っているのではなく
「馬子」であって、馬をひいているポーズだから、
…という説もあるようですし。
馬をひく人となると、両方男なのかもしれませんよね…。
そう言ったら母に「夢がない」って言われましたけども。

確かに、男女の埴輪が踊ってるって思ったほうが微笑ましいですし
実際、私も埴輪の絵を描く時とかはそう思って描いてたりします。
原物をモデルにしたイラストやグッズを楽しむ場合はそれでもいいのかなと。
分かってても、なかなか大きい方が女だって思えないですしね…。


人物埴輪は、基本的には身分の低い職掌の人物ほど、
細部などを省略して造形される傾向があるようです。
そうなると、最大限に省略されている「踊る埴輪」は
古墳時代のハニワ界(なにそれ)では
相当身分が低かったと思います。
しかし現代では、埴輪のなかで
一番の人気者といっても過言ではないですよね…。
いやー1400年以上の時を経て、
ハニワ界のトップアイドルにのぼりつめるとか、
ものすごい下克上ですわ…。
「踊る埴輪」さんスゴイっすわ…!
これからは「さん」付けで呼ばねば…!



その次には、縄文土器、銅鐸、盛装女子埴輪が
どーん!と展示されていました。


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(ちょっと下から見上げて撮ってます)

め、女神かな…???

私が「貴婦人」とお呼びしている女子埴輪さんです。
女子立像としては貴重な全身像で、上品で見目もうるわしい。
こちらは思っていたよりも大きかったです。
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360度から見られるようになっていたので、
見とれながら何周かしたように思います(怖いて)
やっぱり、いろんな角度から見られるっていいですよね…。

あと他にあった埴輪、は希少種の猿の埴輪だけでしたが、
この3つの埴輪を見るのに30分以上はかけ、
その後も何度も戻って来ては埴輪を見つめている自分が
我ながらキモイと思いました…(苦笑)
そのとき空いてたから出来たんですけどね。

本館は、それこそ日本の各時代の国宝、重要文化財が並ぶ
超豪華な展示なのですが
埴輪で頭がいっぱいで、
奈良時代くらいまでしかちゃんと見られなかったように思います…。
ちょっと勿体なかったかなと思いますが、私は満足です。
東博は、また平成館がリニューアルオープンしたら行きたいです!


その後、昼から國學院大學博物館にも行きました。
無料だというのに、ここの考古展示のボリュームはすごい…!
埴輪もたくさんある!
直弧文の石枕にも感動しました。
2時間以上は見ていたような気がしますが
雨で涼しい日だったというのにクーラーがききすぎて寒くて寒くて。
今度はもっと防寒して見に行こうと思いました。
(冬は逆に暑いのだろうか…)


この夏には、他にも堺市博物館とか大和文華館とか
愛知県陶磁美術館とか見晴台考古資料館とかにも
埴輪を見に行きました。
秋は正倉院展もありますし、
他にもどの秋季特別展に行こうか迷いますね〜。
posted by 円葉堂 at 04:38| Comment(0) | 埴輪のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月21日

なんでハニワが好きなんだ

何年か前に、職場の同僚に言われたことがあります。

「何でいっつも口が開いてるの?

 あっ、ハニワが好きだから??!」


……確かに、
私はハニワがすごく好きですが…。


自覚はありませんが、
私はいつも何となく口が開いているようです。

「麿さんを一言でいうと…『いつも口が開いてる子』」

…とか他人に言われてしまうくらいの頻度で開いています
(それはどうなの)


しかしながらそれは、
幼少時にアレルギー鼻炎でいつも鼻が詰まっていて、
常に口呼吸をしていたなごりであり、

「私は、埴輪をリスペクトしてるから、ずっと口を開けてるって決めたんだ!」

とかいうわけでは決してないのです。
そんな人がいたらそんけいするわ…。


そして、問題は実はそこではなく、

埴輪がみんな口を開けてると思ったら、大間違いなんですよ!!!

ということなのです…。

口を閉じてる人物埴輪も沢山あるのです!
だからそもそも、私が埴輪好きだからといって、
ずっと口を開けている必要性はないわけなんです!




…ちょっと論点のよく分からない話になってきましたが…。


実際、
「どうして埴輪が好きなんですか?」
というのはよく聞かれる質問です。
理由を話そうと思うと、最短で1時間コースですので
残念ながらあまり説明したことはないのですが…
(質問してきた人が「あっじゃあいいです」って言ってどこかに行きます)

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(写真は今城塚古墳)

日本古代史、古墳時代のファンならば、
やっぱり埴輪は特別なものだと思います。

古代に想いを馳せるとき、
古代の人々がどのような姿でどのように生活をしていたかを思い描くとき
もしも埴輪が存在しておらず、後世に遺物として遺されていなかったならば
それを想像することは、もっと難しかったのではないかと思います。

埴輪は古墳を荘厳するために存在するものですが
たとえば人物埴輪だけをとってみても、
多様な身分、役職の姿をした埴輪があり
当時の人々の姿を今に伝えてくれます。
古墳時代の人々やその暮らしを想像する上で、
一番分かりやすい資料になってくれるのが
埴輪なのではないかと思うのです。

もちろん、埴輪の魅力はそれだけではありませんが…
素朴な土の材質も、円筒や器財の造形の素晴らしさも、
刻まれた直弧文などの文様の面白さも、語りだせばきりがないのですが
やはり埴輪好きになったきっかけというのは、
私がただに古代史ファンだからということに尽きますね。

まあ、古代史好き仲間の友達に
「古代史ファンだからって、
私まであなたと同じ埴輪オタクだなんて思わないでくれる?」

って言われたこと、ありますけどね…フフ…(涙)

好きっていうのを簡潔に説明するのは難しいですね。
posted by 円葉堂 at 04:12| Comment(0) | 埴輪のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする